清水太郎と儀海の縁(えにし)
清水太郎と儀海の縁(えにし) 昭和21年4月14日に私、清水太郎は八王子市元八王子村(八王子市元八王子町)の通称慈根寺(慈根山西明寺)の本堂跡に生まれた。正しくは昭和 20年12月24日であったらしいが戦後の混乱で板橋区の役所に届けが遅れたことによるらしい。この遅れがその後の人生にどのように作用したのかは今と...
View Article今書いている詩(607) 「たろうさんの自覚(慈覚)」
美味しい信仰の餅を 食べたあなたは 自覚(慈覚)しましたか 慈覚大師は天台の 密教を最澄の後に推し進めた 円仁のことです 下野国の生まれです たろうさんは慈覚大師 が好きなのです 朝廷から最初に 大師号を受けた高僧です 『入唐求法巡礼行記』を 書いてます これを翻訳したのが 故ライシャワー大使でした 円仁さん 唐の国を歩かれたのですよ...
View Article昔書いていた詩(139) 「祭り」 「スズメ」 「夢(13)」
祭り 故郷の祭り 四月の祭り 空が高い スズメ スズメが団地の庭に やってきて餌をついばむ 地面に這いつくばる 僕はふと思う スズメはどのくらい生きるられるのだろう 生き物は人間ほどには 生きている自覚は無いのだろうか だが毎日を夢中で生きている 夢(13) 学校の机の上で 半田ゴテを使い 配線をしている 級友よりも一足早く終わる...
View Article今書いている詩(23)
今書いている詩(23) 生への執着 幸せの鐘がディンドンディンドンと鳴る 哀しみの鐘がディーンドンディーンドンと響く 鐘を突く人の足音が地に響く 染み透る 娘は早い鐘だが義母と叔母は遅い鐘の筈だが 還暦を過ぎた夫婦の会話 妻は「癌になったら治療して欲しい」 私は「何もしないでいい」 妻は娘の子供を抱くまでは死にたくないという 私の妹が子宮頚癌で子宮を摘出した...
View Article大石氏ー婿殿達の戦国ー
大石氏ー婿殿達の戦国ー 天文15年(1546)4月の川越城(埼・川越市)の戦いで扇谷上杉氏が北条氏に敗れると大石道俊(真月斎)は北条氏に属し、養子源左衛門綱周は娘(比佐ヵ)と北条氏康の三男藤菊丸を夫婦とし家督を藤菊丸に譲って隠居したと伝えられる。この綱周は憲重(源三・源四郎・源左衛門尉)を称したが、のちに葛西城主の大石石見守となり、永禄4年(1561)の関東幕注文に「一てうのは二葉...
View Article無住道暁(むじゅうどうぎょう)と沙石集
無住道暁(むじゅうどうぎょう)と沙石集 『 歎異抄』『正法眼蔵随聞記』と並ぶ作品と考えられるのが『沙石集』である。その作者無住道暁と『沙石集』について記しておきたい。儀海の生まれた弘安2年(1279)から執筆が始り弘安6年(1283)に完成している。この頃吉田兼好が生まれたようである。...
View Article今書いている詩(608) 「たろうさんの願い」
神さま お願いがあります。 人間は 人間にしか 生まれ変われないのですか でもわたしはこの次に 生まれ変われるとしたら わたしの家の庭の 草になりたいです 深山の大木になりたいと 言う人がいますが わたしは自分の家が好きなので 庭の草がいいのです 孫たちに鎌で刈られても 手で抜かれてもいいのです それでも本望です 草にだって生きて...
View Article昔書いていた詩(140) 「少女」 「少女(2)」 「夢(14)」
少女 団地の公園で遊ぶ 由加ちゃんの胸が 膨らんできた 由加ちゃんは小学四年生 早い胸の膨らみ方だ 希望も膨らむ 一輪車が好きな由加ちゃん いつも笑顔で楽しいな 少女(2) 団地の集会所の日陰で 隠花植物が咲くように 少女の性が開花する 僕はそれをベランダ越しに 眺めている 寒冷前線が通過する 雨が雪に変わる 春はまだ遠く...
View Article今書いている詩(24)
今書いている詩(24) 還暦男の告白 幸せってなんですか 不幸せってなんですか 本当は何も考えない時が 幸せなんですね あなたはどうですか 逃げ出す道はないですよ あなたの感じ方の問題ですからね 幸子さんは良くつけられる名前ですね けれども幸という字は危うく難を 逃れられて良かったのが幸ですよ どうですかあなたならこの意味を持つ 字を子供さんにつけますか 多分つけない人が多くなりますよ...
View Article僦馬の党 -武士の起源を求めてー
僦馬の党 -武士の起源を求めてー 寛平七年(895)、物部氏永なる人物をリーダーとする坂東群盗が蜂起し、信濃・上野・甲斐・武蔵等の諸国が大きな被害を受けた。彼らは上野国碓 氷・相模国足柄を越境して逃走した。昌泰二年(899)には上野国から、再三にわたって群盗の被害甚大なることが報じられた。政府は上野国に追討勅符を下...
View Article今書いている詩(609) 「たろうさんの廻る、巡る、その核へ」
ぐるぐる グルグル 部屋の中を廻る 腕を組んで廻る 考えが浮かばないから 運動不足だから こころも廻ってるね 地球は回ってるね 今も明日も モーメントでね 月も地球の周りを 廻ってるね 友達かな 家来かな 地球も 太陽の周りを 首を傾げながら 一年掛けて 回ってる わたしも輪廻で 廻ってるかね 腕を組んで 背筋を伸ばして...
View Article昔書いていた詩(141) 「食べ物」
食べ物 僕らが子供の頃 まわりの人も僕も貧しくて 麦飯を食べていた さつま芋をお菓子にしていた 僕はそれも食べられなくて 裏の田圃に行き カエルやドジョウを取ってきて食べていた ああ 今にして思えば 何んと贅沢なことか 有機野菜に自然食品の毎日 健康食品をただで食べていたのだ 今の僕らはステレオにビデオ 欲しいものは何でもある しかし...
View Article今書いている詩(25)
今書いている詩(25) 魂の救済 神さまお聞きします 教えてください 無抵抗で死んでいった 子どもたちの魂は 何処に行ったのでしょうか 何処で彷徨っているのでしょうか あなたの「プログラムのプロセスのミスですよ」 なんて私は認めたくない 認めませんよ だから祈りの呪文も言葉も 知りたくありません 言えません 産声と同時にビニール袋に 押し込まれた赤子 親から部屋にテープで目張りされ...
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