今書いている詩(507) 「たろうさんの腕時計」
今書いている詩(507) たろうさんの腕時計 むかし むかし 母が買ってくれた 40年物の 自動巻の腕時計 外して 右手で 大きく振ってみた 幸せが巻けるかと ふと 思ったから 時計は心地良く 振られてる 確かに手応えが あった気がした 幸せもきっと 巻けているんだね でも 今も 昔も変わらないのは 無職なんだ...
View Article今書いている詩(619) 「たろうさんの水馬」
今書いている詩(619) たろうさんの水馬 波打ち際を 失踪する 水馬の君よ こころも 透けて 見えるね ああ わたしたち 人間も水で出来てるんだ だけど 君のように こころまで覗けない 複雑怪奇なんだよ 君は直ぐに 海に戻れるだろうが わたしたちは 消えることは許されない 欲望の塊だ 求め合って生きている 愛がないと生きられない さすがに人は食べないが 何でも食べてる ついでに...
View Article今書いている詩(486) 「たろうさんの娘(11)」
今書いている詩(486) たろうさんの娘(11) 食卓の上の 洋子さんの携帯が 震える 「また迷惑メール」と開く 「あら」と言って 見せてくれる 「こんなのが入ってるのよ」 娘からのメールでした 「レタス・キャベツ・トマト・ナスを 13日に加藤君が迎えに来るから 買っておいてね」 「今日は休みか…」 「これだけなんだから」と 洋子さんはわざと呆れた声で言う 本当は娘が甘えてくるのが...
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今書いている詩(293) たろうさんのメッセージ (7) わたしがあなたに 伝えたいのはね この地上の何処かに あなたがいるのが 嬉しいんです 楽しいんです 微笑んで 深呼吸して 何処かの屋根の下で 守られて 暮らしていることが あなたは異国にいても わたしはあなたと共に まぁ~るい地球で酸素を 吸っています 日に焼けた肌を 輝かせて 明日に繋がる 希望の朝を信じて 恋する機会を夢見て...
View Article今書いている詩(1172) 「たろうさんの娘(18)」
今書いている詩(1172) たろうさんの娘(18)娘よ幾つになっても愛しい愛しい娘よ30年前の暑い夏の日に希望を未来を小さな手に可愛くそっと握って来た娘よお父さんはあなたが孫たちを慈しむ日々をともに過ごせる生きている親子にとの想いは30年前にいや ちがうもっと...
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今書いている詩(881) たろうさんの門柱 お~い 門柱くんキミはいつから其処に立っているんだぁ~いわたしがこの小学校に入った60年前には立っていたね! 数年前に100周年記念を祝ったから一世紀以上前からだね大勢の子どもたちや大人がこの希望の門柱を通ったんだね雨ニモマケズ 風ニモマケズキミは皆勤賞の優等生だね...
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今書いている詩(508) たろうさんの出会い 流星が天空を 横切る 命の海に 生命を帯びた 隕石が 降り注いでいたんだ 遙か太古の昔 その中に人間の DNAもあったのかな 人は出会うために 生きてきたんだ それは望みなんだね 遠いこころの旅なんだ 氷河に覆われていた 大陸を超えて 日本人の祖先も来たんだろうね 自分の足で 一歩ずつ確実に 試行錯誤を繰り返しながら 辿り着いたのが...
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今書いている詩(620) たろうさんのミサゴ 雄々しく 生きる ミサゴよ 嵐にも 外敵にも 立ち向かい ヒナを育てよ 空を飛ぶ 夢をヒナに 与えよ ミサゴよ 希望に膨らむ 明日を思え 君には 自由な空が 空間がある ミサゴよ 海には 君の猟場がある 次の世代に 繋がる生活の 糧がある 人よ ミサゴの 行く手を 遮るな 自然よ 神よ ミサゴに 未来を 与えよ イメージ...
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今書いている詩(487) たろうさんの娘(12) 夜のブログのコメントに 「レモンの唐揚げ」って あるのですかと言う質問が来ていた 寝ている洋子さんに聞いても 寝ぼけた答えしか返ってこない 朝にもう一度聞き直しても 二人の間で何か違うのだ 買い物に「エコス西寺方」にいった ラジオを聞いていたら ホイットニー・ヒューストンが死んだと 彼女の歌を流していた 洋子さんは荷物を抱えて帰ってきた...
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今書いている詩(294) たろうさんの伝言 心の渇いた あなたは 清水を汲む 言葉を取り戻して 心も癒やすのさ どうしたんだい 道に迷ってさ 地図もコンパスも 間違ってないよ 今時はやはり GPSが必要かね 遭難のSOS出すのかい いつでも親切な人が 助けてくれるよ あとで請求書が 直ぐについてくるよ お金の世の中だからね わたしは迷って 途方に暮れて 石になったのさ 箸にも棒にも...
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今書いている詩(1173)ムネモリ・キヨムネ宗盛公さん清宗卿くん何処の世界におられます830年の時空を超えて貴方たちの親子愛が私の 心の 綱を 強く強く曳くのデス私が妻が娘が孫たちが時代を超えた貴方たちの親子愛をこの世に元暦2年(1185)旧暦6月21日を呼んだのです宗盛公・清宗卿・能宗(副将丸)と名前は不明の2人の男児が叫び...
View Article今書いている詩(882) 「たろうさんのタンス」
今書いている詩(882) たろうさんのタンス わたしの寝ている二階の6畳間に洋子さんが嫁入りしたときのタンスがあるこの頃 地震が気になるが長押に金具で留めてあるので大丈夫か? 以前はこの上に 重い本などを載せてあった今は押し入れの中にあるむすめが家を買ったがタンスは置けない嫁に行くとき持たせたかったが時代の流れですね...
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