今書いている詩(882)
たろうさんのタンス
わたしの寝ている
二階の6畳間に
洋子さんが嫁入りしたときの
タンスがある
この頃 地震が気になるが
長押に金具で留めてあるので
大丈夫か?
以前はこの上に
重い本などを載せてあった
今は押し入れの中にある
むすめが家を買ったが
タンスは置けない
嫁に行くとき持たせたかったが
時代の流れですね
もうこのタンスとは40年近い付き合いだ
月日は出し入れもしづらくしている
壊れた引き出しの金具はそのままです
和簞笥には着物も寝たままです
寝ながらこのタンスの表面の模様を
不思議な気持ちで眺めます
洋子さんのお母さんが持たせたのです
もうお母さんも90歳です
老人介護施設にいます
ひ孫の友翔くんの写真を
ニコニコしながら見ているそうです
タンスは娘に引き継がれませんでしたが
家族愛は引き継がれました
「神さま 良し 良し ですね?」
「たろうさん 家族愛がわたしの望むところです!」
イメージ 1
http://www.facebook.com/#!/tarou.shimizu 清水太郎Facebookの記事に接続が出来ますよ!
http://taroukun-rekishi.cocolog-nifty.com 清水中世史研究所のブログにアクセスが出来ますよ!
http://twitter.com/#!/taroushimizu 清水太郎のTwitterですよ!
↧
今書いている詩(882) 「たろうさんのタンス」
↧