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Channel: たろうくん(清水太郎)のブログ
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清水太郎の部屋のブログにアクセスいただきありがとうございます。今日から2日休みです。八王子...

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清水太郎の部屋のブログにアクセスいただきありがとうございます。今日から2日休みです。八王子は雨ですが、私は晴れています。詩を載せるぞ。「2010/2/27(土)午前9時32分」 写真は八幡神社の矢場跡から、高尾山への眺望です。 昔書いていた詩(22)「季節」「手紙」「人形」「青春」「異国」「蟻地獄」「立川」  季節  職業安定所の  紹介係が
 ほんの少しばかりの
 自由を斡旋して
 季節は過ぎゆく
 回転木馬
 春の雲雀に
 夏のハマナス
 秋の長雨
 冬の雪しぐれ  手紙  別れ手紙のあとがきと
 空の封筒 握りしめ
 窓辺の紫陽花 見つめます  涙で滲む 文字のくせ
 白紙の便せん 語ります
 あの時 貴方が 眩しくて
 外は六月 雨上がり  別れ手紙のあとがきは
 残した未練の胸の内
 急いで印す走り書き  外は六月 雨上がり
 心の穴は みつからぬ
 言葉の杖は もういらぬ  人形  私は貴方の操り人形
 言葉の綾で
 あやつりの糸が切れ
 唯の女になれたのに  乱れた髪に 細い指
 切れた糸を絡ませて
 ひとり寂しく 糸をつぐ  舞台の幕が閉まっても
 慣れぬ楽屋の 片隅で
 ベビードールの独り言
 心の糸は紡げない  貴方の心は 糸車
 カラコロカラコロ廻ります
 埃にまみれて 操り人形  昔の夢を追いながら
 貴方の姿を探します
 煌めくライトと歓声に  答える貴方は 恋のあやつり師
 もつれた糸を 解きほぐし
 私の 心の糸車
 カラカラカラと廻します  青春  僕くの青春 荒削り
 言葉のカンナで 削っても
 心の傷が 深すぎて
 時の流れの 標準器
 求め独り 旅に出る  僕くの夢は 船出して
 過去と未来の 中程で
 時の嵐に 巻き込まれ
 折れたマストに ぶら下がる  ああ 君よ勇気を持って
 破れた帆を 揚げよ
 僕は独り 海原を漂って  見知らぬ港に 辿り着く  そこで 僕くの青春  総仕上げ 心の 立て板に
 時の金槌 振り下ろす  異国  異教徒の住む砂漠で
 風に逆らうのは砂ばかり
 風はそれを手助けするだけ  砂丘に気紛れな  アラベスク模様に似た  風紋を残して
 駱駝に乗ったアラビア人の  隊商を迎える  アラビア人と駱駝の歩み
 何千年の昔から  砂漠も人も変わらない
 風は生涯吹き続けアラビア人の  旅も終わらない  砂漠で風に逆らうのは砂ばかり
 ああ 風よ 砂丘に 異教徒の
 悲しみを刻み 何処まで渡りゆくのか
 アラブの歩みは 駱駝の歩み  蟻地獄  雨が降ると 子供たちは
 神社の床下に 潜り込み
 蟻地獄を 掘り返し
 イチッ子を 捕える  だが それが ウスバカゲロウの
 幼虫であるのを 知らない
 時に 蟻を 突き落とし 遊ぶ  その村も 神社も
 成人した子供たちには 遠くて
 待ちぼうけの イチッ子には
 遠い時の流れです  立川 「朝鮮戦争の時は アルコール死体の腹さいて  ええ給料の仕事があった」
 基地の門前で老人が 倒れるときに呟いた  鉄条網は青錆びで 飛行機の飛ばない
 滑走路に 雑草
 団結小屋に出入りするのは 砂川村の
 歴史を 特製の消しゴムで 消した
 老人と 子供達  自分の国に 他国が有る 現実を
 言葉で知って 身体で知らない
 基地が返ってくる その中にあった
 悲しみと喜び 許せないのは
 傍観者と 政治家
 暑い夏の終わりに 村にあった 小さな戦です

Tarou Shimizuさん(@taroushimizu)が投稿した写真 -


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