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今書いている詩(242)
今書いている詩(242)たろうさんの腕時計 40年も昔に やはり無職で ぐうたら寝ばかり していた 見かねた母が 自動巻で防水の 腕時計を買ってくれた 娘と館山の海でも はめて泳いだ バンドが壊れて もう20年も 宝物入れの中で 眠っているはず 母も遠い国で 眠っている フリフリして 動いたら 素晴らしい バンドを直して 腕にはめようか そうだ洋子さんに 「お金 おねだり...
View Article今書いている詩(828)「たろうさんのアスハルト」
たろうさんのアスファルト 夏の灼熱の午後にも冬の凍てつく朝にも地表を覆っている僕はアスファルトさ 時には引っ剥がされてローラーで押さえつけられても我慢するのさ 熱いのは慣れたもの寒いのだって身体を屈めているのさ 車の重さにも時の歪みにも耐えひび割れてもじっと時を待つんだ おいおい 僕を押しのけて生えてくる君はタンポポ君かぁ~ 僕にも 君にも背伸びする春が来るんだねAmeba...
View Article今書いている詩(829)「たろうさんの孫(30)」
たろうさんの孫(30) 抱き上げて頬ずりしたら「あっ 痛い」友翔くんに頬を引っ掻かれました孫の爪は小さいけれども傷になります 名誉のひっかき傷です「跡が出来てない?」洋子さん「何ともないわよ!」かなり痛かったのですが今日はもう大丈夫です また夜中に雪の予報でした朝明るいので雪かと思い外を見たら降ってませんこれで良いのです降ったら娘は泊まりに来ないと言ってました...
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