エスカレーターの
沈む向こうには
何があるだろう
明日なんて無い?
未来なんて無い?
ここまでやっと歩いてきたが
少しは楽になれるだろうか
わたしは 重い身体とこころを
ここまで引きずってきた
たろうさん みんなそう思うんだ
人の思いは様々
人生はみんな違う
生きている限り
楽も 苦も つきもの
生まれるときに 泣いて
最期には せめて笑いたい
伴侶と 家族と ローンの残った
家があれば 上々の出来
でも若いときは 年金生活を
思い浮かばなかった
貰えるだけ幸せなんだ?
偶数月の15日 スーパーが混む
足を引きずり 重い身体を
カートに頼り 老人が買い物です
わたしもそのうちの独りです
違うのは 娘と 愛しい孫のいる
幸せの中に 今いることです
エスカレーター ゆっくり下ります