たろうさんの娘(17)
娘に言われて
木のベッドを
かたづけました
今度は5月8日に
友翔くんと来る予定です
娘の寝ている間に
友翔くんがベットに登って
隙間に落ちないように
して欲しいと言います
「もうベッドは要らないから 処分したら」
娘に言われても
直ぐに友翔くんが使うようになるから
処分できません
「その頃には木が駄目になるでしょう?」
大和田の団地では二段ベットで
洋子さんと娘が寝てました
囲いのないこのベッドでは
友翔くんが落ちるかも
でもね 娘が使っていた
洋服などが 家から減って行きます
ベッドがなくなれば広くなります
思い出が消えて行くようで
寂しいのです
洋子さんと二人きりの
この家は広すぎます
廊下に洋子さんが
分解したベッドを置きました
部品もビニール袋に入れ
取ってあります
広くなった部屋の隅で
大きなリラックマと
ミニーちゃんの枕が
娘の帰りを待ちわびています
ズーッと娘と一緒に暮らすのが
たろうさんの願いでした
毎日 孫と会いたい
「神さま ぜいたくですか?」
「たろうさん 無い物ねだりしてますよ!」
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今書いている詩(928)「たろうさんの娘(17)」
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