$ 0 0 たろうさんの終着駅(複写) 特急電車は夜の谷間に向かってひた走る 乗客は数人になっている ふと 思い出す昨日の夜に 辿り着いた駅から バスに乗った乳母車の母と子をこの親子の 未来は?夜の九時に 乗り慣れないバスで 田舎の町に何のために向かうのか?何処からの帰りか?父母の家に来たのか? この時間でも 地面は熱いのに子どもは 大丈夫か?バスの運転手は 不意の乗客にも 良く対応して 声をかける 座席を固定する降りるときは スムーズに行くか?運賃の精算時には 乗客が静かに並んで待った 幸せをとの 願いが膨らむ終着駅に向かって わたしの妄想も増幅される 夏の記憶が こころの印画紙に複写される 夜です!