$ 0 0 たろうさんの夜の蝉 わたしは夜も 眠らずに啼き続けます7年もこの時を待ったのです もう わたしの身体に死が まとわりついてます息が絶える前に 次の世代へと生を 繋げるのがわたしの役目です 啼いて 啼いて 喚いて 喚いて泣きぬれて 叫んであなたと 同じでしょうだから 夜も 啼くんです 持ち時間を 使い終えるまであなたも 啼き(泣き)ましょうね十分に 存分に 生きましょうね 夜の闇が 生と死を混在して分ける明日が 来るまでの一刻を 果てしもなく共にいつまでもね わたしだけ啼く(泣く)の不公平ですからねあなたと付き合うのもこれで結構疲れますよ!(夜啼く 蝉の 独白)