幸せのメロディを
奏でたいピアノ
此処に眠ってます
もう暫く調律していません
帰ってくる娘も気にしてません
聞けないことはないのです
だって自動伴奏の
ピアノですから
上には楽譜がいっぱい
開かれる日を待ってます
娘が引かなくても
孫の誰かがこの鍵盤を
叩く日を夢見て待ちます
なぜか娘が生まれる前に
エレクトーン買いました
娘がそれを引いて
このピアノを買ったのです
縁ですね
この家の前のこどもたちは
グランドピアノを引いていたそうです
フローリングが補強してあります
娘は出だしの音階だけ上手に引きます
音感はたろうさんも洋子さんも
良い方ではありません
娘の歌声も少し調子外れかな
孫がいっぱい生まれたら
誰か音楽家にならないかなぁ~
たろうお爺さんの願いです
「ピアノくん 幸せのメロディ奏でてね」